乳がん(乳ガン/乳癌)の検診・症状・治療に関する正しい知識【ブレキャンガイド】
パジェット病

パジェット病はシコリの無い乳がんです

パジェット病は英語ではPaget's Diseaseという綴りになり、ページェット病などともいわれ、乳房、乳房以外の陰部など、また骨にできる癌です。
当ページでは乳頭に症状が出る乳房パジェット病についてご紹介します。

乳房パジェット病を見逃さないために

乳管に留まる癌を非湿潤型性乳がんといいます。乳管を癌細胞が食い破り周りの乳腺組織や脂肪などに湿潤せずに、乳管内を進行し乳頭まで達することで乳頭の表皮に症状が現れた場合にパジェット病と診断されます。

乳腺にて発生した癌細胞が、皮膚(乳頭)に転移したとも言えまして、乳房パジェット病は「乳がん」の分類として診断されます。

若い人は発症しないの?

パジェット病は中高年に発症者が多いと言われております。しかし年齢により必ず発病しないという保証はありませんので、若い人でも注意が必要です。

パジェット病の症状とは?

乳頭皮下組織に癌細胞が達することにより、乳頭が炎症を起こしたように赤くなります。そして症状が進むことにより、癌細胞が乳頭皮膚に影響を与えることで、「びらん」という皮膚が剥がれ、ただれた様な状態になります。

徐々に広がる湿疹状の患部には、かゆみや痛みを生じることがあります。

皮膚炎との診断が難しい

パジェット病は乳ガンですが、「炎症性乳がん」と同様に、シコリを伴わない場合が多いという特徴があります。

一見すると単なる皮膚炎に見えることから、病院に行かずに市販の薬で痛みなどを紛らわすことで、病院に行くのが遅れ症状が悪化してしまうことが多いようです。

症状が進むことにより、乳頭のみではなく乳輪を超え、乳房の皮膚にまで症状が進行してしまう可能性も考えられます。

パジェット病の診断には生検が必須です!

病院にて診断を受けたとして、視診のみではパジェット病と確定することはほとんどありません。

マンモグラフィや超音波(エコー)を利用した検査では、乳管内の非湿潤癌の発見が難しくなる場合があります。比較的MRIでの検査が有効であるという意見はありますが、症状の現れている患部の一部を切除して、癌細胞の有無を確かめるための生検が最も有効とされております。

乳がんと同様の治療法が有効です

パジェット病も基本的には癌細胞を切除する手術がメインの治療となります。乳房切除術の他に、癌細胞の位置により乳頭、乳輪部分と一緒に周りの正常組織を一部切除することによる、乳房温存手術を行うことも可能となります。

転移の可能性が低いため完治が望めます

多くは非湿潤性の乳がんですので、遠隔転移などの可能性は低くなります。 しかし稀に湿潤性の場合もありますので、センチネルリンパ節生検によるリンパ節への転移有無確認も行われます。

乳がん全体の1%に満たない発生率

パジェット病は一般的なシコリを伴う乳癌と比べると、その発生率は0.5%程度とされております。

「乳がん」といえば「シコリ」という代表的な症状があることから、シコリのない炎症性乳癌やパジェット病の存在自体を知らない人が多いと思います。

「自分は大丈夫!」と思っていても、突然発症するのが病気ですので、知識として頭の片隅にでも覚えておいていただければと思います。

恥ずかしくて病院に行けない女性が多い

アンケートによる統計調査などで、乳がん検診に行っていない人の理由として、必ずといって上位に入っているのが「恥ずかしいから」という理由です。

普段人に晒さない部分ですから恥ずかしいという意識があるのは当たり前と思いますが、それ以上に病気は深刻であり、また診察してくれる医師、及び看護師はプロです。

あまりにも「恥ずかしい」という意見が多いことから、最近では女性医師、女性看護師のみで乳がん検診を行っている病院などもあります。

医師は常に真剣に診察を行っております。自分の大事な体のことですので、少しでも不安がある場合には、ちょっと勇気を出して早めに病院に行くようにしましょう。

  • <乳がんを知ることから始める>原因・症状や検診/治療方法など
  • <保険の有効性を知る>乳がん検診の費用・がん/女性保険の特徴など
  • <乳ガンに関するコラム>男性のケース・再発・自分で検診方法など

関連リンク