乳がん(乳ガン/乳癌)の検診・症状・治療に関する正しい知識【ブレキャンガイド】
転移

転移があっても諦めないことが大切

「乳がん」に限らず、癌により生存率が低下する理由としては「転移」という問題があります。
症状の進行度合いとも関係の深い、転移についてメカニズムや症状などを確認しましょう。

転移を確認するためセンチネルリンパ節生検で適切なリンパ節郭清

「乳がん」はリンパ節からリンパ管に乗り、臓器などへ転移することが最も恐れられております。そのため腋の下にある腋窩リンパ節の切除(郭清)が、癌細胞摘出手術と同時に行われることが多くあります。

しかしリンパ節を切除することにより、リンパ浮腫(むくみ)や腕の運動障害が発生する可能性があります。

リンパの見張り番により転移をチェック!

癌細胞が最初に到達するとされているリンパ節のことをセンチネル(見張り、番人)リンパ節といい、そこに転移がない場合は、腋窩リンパ節への転移も無いとされております。

放射線薬剤や色素を癌細胞の近くに注射し、手術時にセンチネルリンパ節を嫡出して転移の有無を確認することができるようになりました。

それによって腋窩リンパ節郭清を適切に行うことができるようになるのです。

完治を条件に体への負担を減らす

「乳がん」の治療、検査方法などは現在も研究されており、少しでも負担を減らすような技術が模索されております。保険の承認などの問題はありますが、着実に治療法は進歩しているのです。

転移がある場合は全身療法が基本です!

乳がんとは?のページにてご紹介しましたが、乳癌の多くは乳管や小葉から発生し、当初は他の細胞に影響を及ぼさない、非湿潤性の物が大半です。

非湿潤乳ガンが周りの脂肪などにまで浸透することで湿潤癌となり、それがリンパ管や血流に乗り全身に転移してしまう可能性が高くなります。

転移しやすい部位とは?

「乳がん」が転移しやすい器官としては、リンパ節、脳、骨、皮膚、内臓であり、内臓でも特に肝臓と肺に転移しやすいと言われております。

転移に伴う症状とは?

乳がん自体には痛みなどの症状はでませんが、他の部位に転移することで痛みなどの様々な症状が出る場合があります。主な転移部位による症状をご紹介します。

リンパ節

最も転移しやすいリンパ節の場合は、リンパ節のある部分にシコリができたり腫れるという症状の他に、神経を圧迫しているので腕に痛み、浮腫(むくみ)や痺れなどが出る場合もあります。

骨転移により強い痛みを生じる場合が多く、癌細胞により骨がもろくなり骨折しやすくなったりもします。骨にシコリができることから神経を圧迫し麻痺などの可能性も高く、また高カルシウム血症などの障害が出る場合もあります。

頭痛やめまい、吐き気などに加え、転移した脳の部位により言語障害や麻痺などの症状が出る可能性もあります。

肺に転移した場合は、せきが出るようになり、動悸息切れなど呼吸が困難になる場合もあります。

また症状が進むことで胸水が溜まってしまう可能性が高くなります。

肝臓

症状が出にくいという特徴がありますが、症状が進むことで肝機能障害や黄疸、また右上腹部や背中に痛みが出ることもあるそうです。

転移性乳がんによる他の癌治療とは異なる治療法

癌は転移した場所により治療法が異なりますが、乳癌に関しては転移先の治療にも「乳がん」の治療法が用いられます。

肺や肝臓に転移したとした場合、乳ガンの肺転移、肝臓転移とよばれます。遠隔転移した乳癌細胞は、肺や肝臓から発生した癌細胞とは性質が異なるため、「乳がん」の治療法が用いられるのです。

リンパ節転移による生存率

転移により、リンパ節が乳癌細胞の影響を受けた個数による、生存率が確認されております。リンパ節への転移は、他部位への転移の危険性が高くなり、乳ガンにおける転移の指標となります。あくまでも統計でありますが、このデータが少しでも早期発見に繋がればと思います。

リンパ節転移による生存率
転移を受けたリンパ節数 5年生存率 10年生存率
0個(リンパ節転移無し) 約95% 約90%
1〜3個 約90% 約80%
4〜9個 約80% 約70%
10個以上 約55% 約35%

リンパ節転移による生存率

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